成語について、何回かに分けて書いていきたいと思います。 成語は中国語を中国語たらしめている重要な要素です。 しかし、我々外国人学習者にとっては脅威の存在です。 個人的には、中国語の中の「はぐれメタル」と呼んでおります。 そのこころは・・・ 気まぐれに登場し(油断してると現れる) 守備力が高く(なかなか覚えられない) すぐに逃げていき(せっかく覚えてもすぐに忘れる) 経験値が高い(使いこなせると“できる奴”) これまで成語を覚えるのに本当に苦労してきました。 普通の単語とはどうも勝手が違います。 単語を覚えるのって、人によって色んな方法があると思いますが、 方法はどうあれ、記憶に定着させる必要があります。 ところが、成語の場合は“死记硬背”してもなかなか定着せず、 少し時間がたつと簡単に頭から消えてしまいます。 その大きな原因は、あまり自分で使わないことにあると考えています。 これは普通の単語にも言えることだと思うのですが、 市販されている単語帳で、「上級」に分類分けされる単語って、 なかなかお目にかからない、あるいは自分でもなかなか使わないものがほとんどです。 日常会話に使うのが初級の単語であれば、上級単語は“非日常”なわけです。 学習者にとって、成語はほとんどが上級単語ばりに“非日常”だと言っていいと思います。 しょっちゅう出会うわけでもないし、よっぽど意識していないとなかなか使いません。 私が自分で普段からよく使う成語は 乱七八糟 莫名其妙 不可思议 数不胜数 ぐらいでしょうか。 成語をレベル分けするなら、どれも初級レベルですね(^_^;) ところがどっこい、中国人は話の中でよく成語を使います。 油断していると、「えっ、ここでそれ放り込んでくる!?」という具合に会話に入れてきます。 映画やドラマでも本当によく登場します。 そして、HSKや中検の上級の試験では、結構な数の成語が出てきます。 旧HSKの写作の試験では、点数を上げるためには 成語を使わないといけないという暗黙の決まりがありました。 たしかに、4文字で奥深い世界を表すことができる成語は非常にすばらしい。 「言いえて妙」だと思える成語もたくさんあります。 そして、成語を使えば話の格調は格段に上がります。 あくまで私の感覚ですが、学歴のある知識人ほどよく使っているように思います。 それじゃあどういう風にすれば覚えやすいのか、というのは長いこと抱えていた悩みでした。 つづく・・・
by henggang
| 2012-09-21 22:39
| 成語
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